2015-09-19
ECHOによるヘルスキャンプ
サティの現地活動の実行部隊の一つであるECHO はカトマンズに隣接する都市ラリトプール(パタン)※1で保健衛生教育を実施する私学校です。サティとは10年以上にわたり、学校保健教育とフリーのヘルスキャンプを共同で行ってきました。
先般の地震でラリトプールも大きな被害をうけ、一時はECHOの家族も約50人の学生もテント生活を強いられましたが、それにもめげず学校関係者と病院関係者が協力し合い、特に地震被害の大きかった地域を中心に、活動を継続しています。
ここに紹介するのはカトマンズから約100km西に位置するダーディン郡バイレニ地区で、8月22日にECHOのメンバーがフリーのヘルスキャンプを実施した記録です。
一般の健康診断と婦人科(子宮関連の細胞診)検査
全体の検診数は191人。そのうち75人の女性には子宮癌の有無を調べる婦人科検査を行った。大半の女性は子宮感染症にかかっており、また子宮脱※1にかかっている患者も多い。これは出産後すぐに重労働を強いられるためと考えられる。とりあえず抗生物質を投与し、清潔にすることと栄養状態の改善を助言した。検査サンプルの生検はラリトプールの大病院で行い、子宮癌の可能性があるかどうかの結論を待つことととした。
116名の一般検診では呼吸器系の感染/COPD※2/皮膚病など種々の病気が見つかっており、後日必要な薬品投与を行う。』 (SK)
※1 ラリトプール(郡庁所在地:パタン): カトマンズ盆地南西部に位置し、ネパール第3の都市であり古都でもある。ネパールの75の郡の1つ。
※2 子宮脱: https://ja.wikipedia.org/wiki/子宮脱
※3 COPD: https://ja.wikipedia.org/wiki/慢性閉塞性肺疾患