地震当日の朝 ゴルドウンガ村 1

2015/4/25 ネパールを襲った大地震の3時間前。カトマンズ市に隣接する国立公園の麓にゴルドウンガGlodhngaという美しい村があった。この村はもともと特殊なカーストに属する人たちが住んでおり、王制の時代王家の人たちの装身具のみを作っていた。6年前に王制から共和制に移行されたことにより、このカーストの存在意義はなくなり一部の人たちは新しい職を求めて村を去り、半分空き家となった家屋が80戸残るだけとなった。 フルカルカ村出身でトレッキング会社とホテル ホーリーヒマラヤを経営するジョティアディカリ氏は、この村に良質な水源があることから、その水を浄化し、ホテルホーリーヒマラヤに供給するとともに、乳牛を飼育し、ホテルで使用するミルクも全量自家供給に変えた。これはこの村の若い人たちに仕事を与えることと、さらに将来は出身地の故郷フルカルカ村がこれまで唯一の経済作物である米作から、乳牛によるチーズの生産また水と日照に恵まれた斜面を利用しての果樹園芸を広めたいというジョティ氏の夢に向かっての第一歩でもあった。(SK)

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地震の3時間前の美しいゴルドウンガ村

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地震3時間前のゴルドウンガ村の採水地

 

コメント

地震当日の朝 ゴルドウンガ村 1へ1件のコメント

  1. 竹前直子 より:

    「地震3時間前」との文言に胸が痛い。
    特殊なカースト、美しい村の風景、良質な水源地。
    ジョティさんの志が挫けませんように。

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